遊びで発達研究会の目的

スポーツ庁による令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査によると、令和元年度に比べて、小中男女ともに体力合計点が低下したことが発表されています。低下の主な要因としては、①運動時間の減少②学習以外のスクリーンタイムの増加 ③肥満である児童生徒の増加、そして、新型コロナウィルスの感染拡大が拍車をかけたと考えられています。
体力・運動能力の低下につながる運動時間の減少には、遊び場が減ったり、習い事が増えたり、ゲームの時間が増えたりなど理由があげられていますが、このような結果は、社会の変化に伴い自然の流れのように思います。

今後も、さらに便利になり、体や頭をつかわなくても機械が変わりにやってくれることがますます増えていくと考えられる中で、子どもが体力や運動能力の向上をはじめ、自分らしく、人とつながりながら成長していく為に欠かせないことは何でしょうか。

子どもの発達や成長に関する研究の中で、遊びを通じて、心・体・脳、そして体力・運動能力、社会性などの様々な力が育っていくことは多くの研究者が明らかにしています。学習指導要領にも「運動遊び」といった遊びを通じた指導が盛り込まれ、遊びを取り入れた療育も実践されるようになっています。

ボールがあると、手、足、頭など体のどこを使って遊び始めるか、どう遊ぶかはそれぞれ。
粘土をあると、飛行機、お菓子、動物、お人形、ボール、謎の怪獣など、何をどのようにつくるかはそれぞれ。
満足するまで没頭し、満足したら遊び方を変えていく。自由な発想で自由に表現し、自由に動きながら自分とつながり、次第に人と心を通わせていく。

 遊びには子どもが自分らしく成長していく可能性がいっぱい詰まっています。

「発達段階や特性にあった遊びは楽しい!」
「側にいる大人のあり方で子どもの遊びが変わる」

遊びで発達研究会の研究テーマとして、下記の4つを掲げます。

1)子どもの個性を育てる大人のあり方・関わり方 

2)主体的な遊びを引き出し子どもの発達を促す方法

3)遊びを通じた、体・心・認知発達・学力向上の実践研究

4)遊びによるインクルーシブ教育

社会がどのように変わろうとも、「一人一人違うすべての子どもが、心豊かに成長していける環境づくり」に貢献していけるように、遊びで発達研究会チームで研究・学びを続けて参ります。

一般社団法人発育発達アソシエイト

遊びで発達研究会(発達支援)
遊びで発達研究会(学習支援)